Feb
嗚呼、結婚式!
先週の土曜日、以前の職場で一緒に働いていた女性の結婚式に参列させていただきました。その前に結婚式に呼ばれたのは一体いつだっただろう、と思うくらい久々のことでした。
やっぱり、おめでたい席っていいですよね~。
私が結婚式を挙げたのはかれこれ29年前。当時としては珍しく仲人さん抜きのパーティー形式の披露宴でした。
司会を親友の男性と女性にお願いし、まるで漫才みたいに楽しく進行してもらったので、一般的な披露宴とはひと味違うものだったことを覚えています。(新郎が結婚式で3回も歌うなんて、今考えると、ありえない...)
そして時代は変わり、今は仲人さんがいる結婚式の方が珍しいぐらいです。
一昨日もやはり仲人さんは存在せず、お二人で考えた、さまざまな趣向を凝らした楽しい宴席でした。メニューのデザインやメッセージカードなども新婦が随分前から手作りで準備していたようです。
挙式も宗教色がない人前結婚式、とても個性的でシンプルなものでした。その中でも天使に扮したお友だちのお嬢さんが新郎新婦に指輪を届けるなど、感動的なシーンが印象に残っています。
最近では一人ひとりの参列者に新郎新婦からメッセージカードを差し上げるというのも多くなってきました。人数が多いと、とても大変な作業かもしれませんが、二人の気持ちが伝わってきて、とても良いことですね。
私も新婦から涙がでるほど素敵なメッセージを頂きました。確かに結婚式は終点ではなく、始まりの儀です。参列した方々と末永く良い関係を結ぶためにも、自分の気持ちを相手に伝えることは大切なことだと思います。
この数十年の間に結婚式も随分様変わりしました。そして、晩婚、少子化が進むと、ますます結婚式に参列することも少なくなりそうです。それにしても人生であと何回、あの楽しい祝宴に参加することができるのかなぁ。
おっと、その前に自分の息子と娘がどうなるかだな?
あまり、想像したくありませんが、ぐでんぐでんに酔っぱらったオヤジが親族代表でろれつが回らない挨拶をしている姿が見え隠れします。
Feb
節分の日に
本日、朝一番のお客さまとの打合せを終え、会社に向かいました。ラッシュアワーも過ぎていたので、比較的空いていましたが、席はほぼ満席。
中目黒でドアが閉まりかける寸前に二人のおばぁちゃんが入ってきました。お一人は杖をつき、もう一人はカートを押していました。
最初私は、アイフォンをいじっていたので、二人に気付かなかったのですが、隣に座っていた女性がすかさず二人に席を譲りました。
あっ、悪いことしたなぁ、私こそ率先して譲るべきだったのに・・・と若干自責の念にかられているところに二人の会話が聞こえてきます。
「本当にこの電車でいいのかねぇ」、
「前に行った時は浜松町で降りなかったかい」、
「駅員さんに尋ねたら日比谷で乗り換えるように言われたけど・・・」
この二人のおばぁちゃんの会話を聞いていると、どうも、これから芝の増上寺に行くらしい。そう言えば今日は節分。豆まきで多くの芸能人が来て賑わう日です。
問題はこの二人のおばぁちゃんが(お一人が91才でもうお一人が89才らしい)迷わずに自力で増上寺まで行けるかどうかです。
日比谷からどの地下鉄線に乗り換えるかも分からなし、改札での精算の仕方も分からないようです。
急いで携帯の「乗換案内」で検索すると、増上寺のある芝公園駅は日比谷駅で三田線に乗り換えるらしい。あそこはエスカレーターもエレベーターもない。階段を上り下りして、結構な距離を歩くな~、う~ん、どうしょう...
「よっしゃ~」ということで、おばぁちゃんたちに、こう話しました。
「増上寺は三田線の芝公園という駅が近いです。でも日比谷駅の乗り換えは遠くてわかりづらいので、僕が案内しますよ」と声をかけ、日比谷駅で途中下車し、三田線の改札口まで送っていったのでした。
予想通り、階段のアップダウンがあり、年寄りにはハードな道のり。その都度カートを運んであげました。
最初はちょっと不審に思っていた、おばぁちゃんたちも、別れ際にホームで「本当にありがとう、助かりました」と感謝の言葉を頂きました。あの二人、無事に辿りつけただろうか...
会社途中の寄り道。季節の節目にちょっとした親切をしたことで、私自身の心が和みました。やはり、「情けは人のためならず」です。
この春は良いことあるかな?いやいや、見返りを求めてはいけない。「ありがとう!」の言葉だけで十分。頂きました!
Jan
きらきら
最近地震が多いですね~。先日、地震学の権威である東大教授が首都圏でM7以上の直下型地震が起こる確率が70%という見解を出しました。この衝撃的な発表以来メディアでは連日地震特集が流れており、私たちの不安も増幅しています。
地震の予知は科学技術の進化で緊急地震速報のように数十秒前には分かるようになってきました。しかし、数日前あるいは何時間前に予想するのは極めて困難だと思います。
確かに今まであまり当たった試しがない。
考えてみると、4年の間に70%という数字は微妙です。確率論からすれば、明日起こるかもしれないし、逆に何十年たっても起きないかもしれない。でもそれはどんな確率であっても同じこと。だから余り意味が無いと思うのです。
用はいつ地震に遭遇しても大丈夫なように準備することが大切というメッセージでしょう。
とは言え、直下型は横揺れと違い数秒の間にドスンと縦に揺れ、建物が崩壊する危険性が高まります。昨日のワイドショーでもシミュレーション実験していましたが、本当に恐怖です。
もしかしたら繊細な人は、眠れない日が続いているかもしれません。
毎日大地震が起きるかもしれないとビビリながら生きていくのは苦痛ですよね。でも未来は変えようがない。そこで生来の「なんくるないさ~思考」の私はこのようにマインドセットすることにしました。
万が一、地震起きて命を落としたとしても、悔いの残らない生き方をしよう。毎日を大切に過ごそう。もしかしたら、もうこの人と二度と会えないかもしれない。今まで以上に「一期一会」を大切にしよう、と。
この歳になって何ですが、皆さん、こんなご時世だからこそ、お互い毎日を「きらきら」と生きてみませんか?
Jan
長渕剛さんのメッセージ
最近は娘に付き合って、嵐の番組などをよく見ることがあります。なかでも日本テレビ系の「嵐にしやがれ」は面白い。毎回、兄貴ゲストが出演して、嵐のメンバーに遊びの極意から人生論に至るまで、いろいろなことを教えるというストーリーになっています。
先週はシンガーソングライターの長渕剛さん。いわゆる「兄貴!」と呼ぶのに一番相応しい存在のゲストです。
改めて感じたのは、彼は究極の「Mr.ストイック」であるということ。
そのストイックさが「Webゲーテ」に載っていたので引用します。
引用開始
長渕の一日は、朝7時のストレッチで始まる。ベッドの上でおよそ20分、身体を入念にほぐして、本格的な筋力トレーニングに入る。懸垂、腹筋、背筋、広背筋を鍛えるラット・プル・ダウン、ロープ(縄跳び)......などを約2時間行い、ようやくその日最初の食事を摂る。炭水化物は1食80gだ。ジャケットのふところをまさぐり、ラップに包まれた小さめのおにぎりをひとつ見せてくれた。
引用終了
「アンビリーバブル!」
番組の中で、「急勾配の坂を見つけては全力でダッシュする」という意味が分かりました。
自分自身に厳しく徹底的に肉体を鍛え抜く。そんな彼だから、きっと僕のような太って、たるんでいる人間は大嫌いなのだろうな~。
と思っていたら同じく「Webゲーテ」にこんな件がありました。
引用開始
「オレの周りには、グウタラとかヘタレといわれるヤツはいない。人の前でパフォーマンスをやる人間にとって○○は敗北。○○を年齢のせいにするパフォーマーは人前に出るな! ○○は必要ない。少なくともオレは○○にはならない。これ、アーティストでなくても、あらゆるビジネスにも共通することなのだ。自己管理ができないヤツはだめだ。暴飲暴食の果ての、血糖値が、肝臓の数値が......なんていう言葉、オレは聞きたくない。やるべきことはわかりきっている。煙草をやめる。酒を減らす。食事の内容を意識する。グズグズ迷わずに今日からジムに通ってみる。そのほうが、理屈で考えるよりも確実に、人生も、仕事も、目の前が開けていく。まず、自分をとりまく環境を変える。居場所を変える。簡単なことだ。心の痛みをしょい込むより、肉体の痛みを毎日実感しながら、昨日よりも強い精神を宿らせろ!」
引用終了
※ 文中の○○という表現は、私にとってダメージが大きいので割愛させて頂きました(笑)
兄貴、兄貴のように凄い人間には到底なれないけど、そのメッセージ、結構堪えましたましたよ。
さて何回目の○○脱却チャレンジとなるか、兄貴のアルバム「TRY AGAIN!」の精神で1才年下の兄貴に1ミリでも近づけるよう頑張りましょうか!
Jan
感想戦
昨日、あの米長邦雄永世棋聖がコンピューターソフト(ボンクラーズという面白い名前)と対戦し、激戦の結果、113手目で惜しくも破れたというニュースが流れました。
現役棋士ではないとは言え、あの将棋界のシンボル、米長さんが敗北したことは、衝撃的でした。
それにしても、ボンクラーズは1秒間に1800万手を読むという驚異的な演算能力をもつとのこと。負けたとはいえ、そのコンピューターと対等に渡り合えるプロの将棋士の頭脳はやはり常人とは異なるのでしょう。
そう言えばツイッターで脳科学者の茂木健一郎氏がこのようにつぶやいていました。
羽生善治棋聖との対談で、プロの将棋士は対戦が終わると、勝った負けたに拘わらず、必ず『感想戦』をやるそうです。時には本番以上に時間をかけて徹底的に振り返ります。
対局の再現が必要となるため、棋譜を記録するか、記憶しておく必要があるのですが、プロの囲碁・将棋の棋士は、その対局の棋譜をすべて記憶しています。
凄い集中力と記憶力!なかなか真似ができるものではありません。
翻って私たちは終わった仕事を十分に振り返っているでしょうか?
どうしても一つの仕事が終わると、次の仕事、またその次と取りかかってしまい、過去を放っておきになりがちです。(自戒も含め)
完了した仕事の徹底的な振り返りこそが、よりクオリティの高い次の仕事に繋がるのではないでしょうか?
日常の仕事でもそうです。朝礼だけでなく、終礼にも力を入れている組織は強いです。今日よりも明日、明日よりも明後日!常に向上心を持つことはとても大事なことです。
あなたもやってみませんか?自分の仕事の感想戦を。
Jan
元気発信!
新年、明けましておめでとうございます!昨年の日本は語り尽くせないくらい本当にいろんな出来事がありました。
今年は心機一転、希望に満ちた明るい一年にしたいですね・・・と言いたいところですが、2012年もいろんなことがありそうです。世界に目を向けると、国連安保理常任理事国の内、イギリスを除き全ての国でトップの選挙、あるいは権力移行が行われます。こんな偶然が重なることは今までなかったことです。
また、周辺諸国でも、北朝鮮は言うまでもなく、台湾では今月14日に総統選挙、年末に韓国でも大統領選挙が行われます。これらの選挙結果は当然ながら日本の行く末にも多大なる影響を与えるでしょう。まさに2012年は国際関係にとって大きな節目の年と言って良いかもしれません。
かく言う日本も消費税増税やTPPの取り組みによっては与党が分裂し、政界再編が起き兼ねない状態です。(恐らく起きるでしょうね)
経済においてもヨーロッパ発の金融危機や中国やインドのバブル崩壊の兆し、依然回復しない米国景気など不安定要因が目白押しです。1000兆円の赤字を抱える日本の財政再建も遅々として進まない。困ったものです。
こう考えると、次第に気分が落ち込んで行きますね。新年早々、ごめんなさい。
おっと、気持ちを切り替えましょう!
景気は『気』です。国民が元気になれば、経済だって昇竜でいくでしょう!
そんな訳でウィキペディアの年表からプラスの出来事を拾ってみました。
5月22日 東京スカイツリー開業予定
7月27日 ロンドン五輪開幕
10月5日 ビートルズ、レコードデビュー50周年
なんだ、たった3つだけか・・・いやいや、まだ沢山あるはずです。それにビートルズ・レコードデビュー50周年は少しマイナーでしょうか。
やはり楽しみはロンドン五輪ですね。個人的には男子も女子もサッカーを応援したいです。スポーツは本当に私たちに夢と元気を与えてくれます。今年のお正月も箱根駅伝のゴール直前の日本橋近くに応援に行きましたが黒山の人だかり。きっと皆さん、選手の懸命な走りを見て元気をもらいに行くのだと思います。
今年は私自身もスポーツだけでなく、ご縁を頂いた方々から元気をもらいつつ、またその元気を様々な場面で多くの方にお返しできればと思います。
今年一年、皆さまが笑顔に満ちた素晴らしい年になりますように!
Dec
パラダイムシフト
早い時間帯は巣鴨の商店街のオヤジさんが主な客で、ほぼ演歌一色。そのお歳を召した方が帰る9時過ぎくらいになると、のど自慢のお客さんがぼちぼち登場し始めます。
隣に女性同伴で座ったスーツ姿のお客さん、暫く大人しくしていたのですが、最後の商店街のお客さんが帰るなり第一弾のカラオケをリクエストしました。
私より明らかに先輩に見えるお父さんが選んだ曲が中島美嘉の「雪の華」。おっと、これはちょっと前の私の持ち歌ではないですか。
そのお父さん、予想を完全に裏切り、高音がキレイに出ていて上手なのです。意外とうまいじゃん。とは言え、内心、自分の方がワンランク上と高をくくっていたのです。
ところが、そのお父さん、サザン、コブクロ、歌うたびにどんどん進化していくのです。英語もなかなか発音いいじゃん。やるね~、オヤジさん。それでも、まだまだと引き続き強気な自分がいました。
そんなバトルが続く中、一緒に来ていた仲間のTさんが、そっと僕に耳打ちしたのです。「あのオヤジさん、昔、ヤマハのポプコン(ポピュラーソングコンテスト)で優勝したことがあるみたいだよ」と・・・
が~ん!うまい訳だわ。そう言えば音程もしっかりしているし、感情表現も豊かだし、何より堂々とした唄いっぷり。私のその方(既にオヤジではない)を見るパラダイムはすっかり変わってしまったのでした。
そんなこんなで、アルコールの力もあり、結局はその方とも仲良くなり、最後はデュエットなどで盛り上がって、気持ちよくお別れしたのでした。いつものパターンです。(笑)
ところで、あのポプコンのことを聞かなかったら、その人のことをどう見ていただろうか、今日冷静に考えてみました。もしかしたら、最後まで、オレの方が上手いのに、と根拠のない優越感に浸っていたのかもしれません。
肩書きやバックグラウンドって大きいですね~。そしてその肩書きに左右される人間の小ささ、改めて反省させられました。
手遅れかもしれませんが、これからは精神的な修行を積み、歌の上手な人には素直に拍手と尊敬の念を抱けるような人物になろうと決意した2011年の暮れでした。
Nov
選択
昨日、大阪府知事と大阪市長のW選挙が実施され、橋下元知事が率いる大阪維新の会が圧勝しました。当初は接戦が予想されていたのですが、選挙終了の8時過ぎに当確が出る勢いでした。恐らく、閉塞した現状をどうにか変えたいという有権者の思いが結果に出たのだと思います。
橋下さんは典型的なカリスマ型(独裁型?)のリーダーです。「大阪都構想」や教育改革、行政改革を明確に打ち出し、自ら先頭に立って旗を振るタイプ。ゴールが明確でとにかく熱い。メッセージがとても分かりやすいので、圧倒的に支持されたのでしょう。大阪府知事に当選した松井さんも橋下さんの後ろ盾がなければ、ただの泡沫候補に終わったでしょう。
これからは、既成政党や既得権益との闘いになるでしょうが、是非、大阪を元気にするだけでなく、それをきっかけに日本を元気にして欲しいという思いがあります。
日本では、この数ヶ月間に対照的なリーダーが生まれたことになります。もう一方は野田総理大臣です。野田さんのリーダーシップは話し合いをベースに相手の立場も理解しながら変革を進めていくというもの。「和」を重要視した従来の日本的リーダーシップです。基本的に敵をつくらない。野田さんの口から他人の誹謗中傷など聞いたことがありません。
それに対して橋下さんは、対決するメンバーや批判勢力に対しては徹底的に闘う。自分の考え方と合わない人間は要らないと断言する。罵詈雑言も当たり前!
この新しいリーダー二人、これからどのような道を歩むのか。
震災、原発、TTP、かってない難題が待ち受ける日本。さまざまな選択を迫られる日本の中で、私たちにもどのリーダーシップを支持するのか、選択が迫られていると思うのです。
Nov
孫正義さんの胴上げ
面白かったのが、秋山監督の胴上げに続いて、オーナーの孫正義さんまでもが胴上げされたこと。私の長い野球人生の中でもオーナーの胴上げは初めて見ました。
オーナーが選手の輪の中に入っていくのは賛否両論あると思います。でも、私はとても清々しかった。子どものような孫さんの笑顔が可愛く思えたのです。
それまでのオーナーのイメージは、どんとVIP室のソファに腰掛けて、パイプを燻らせながら観戦する某人気球団の元オーナーW氏が浮かびます。そのW氏はオーナー職を退いているにも拘わらずコーチ人事に介入し、丁度今、球団創設以来の内輪もめの最中です。
また、このオーナーは2004年に選手会と経営者側が2リーグ制をめぐって対立した際、古田プロ野球選手会長による経営者側との会談の提案を拒否し、「無礼な事を言うな。分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手の分際で」と発言した方です。その後、非難が殺到し多少大人しくなったようですが、今回の騒動を見るとまだまだお達者そうですね。
それと対照的なのが、孫オーナー。
恐らく、人事はすべて王会長以下、現場の人達に任せているのでしょう。優勝したら輪の中に入って共に歓び、たとえ優勝を逃しても、個人批判はしない。理想的な経営者です。このようなオーナーばかりだと、プロ野球界も開けた、明るい未来が待っているのですが・・・もう少し時間がかかりそうですね。
今年は横浜ベイスターズが携帯ゲームの会社の傘下に移行計画中です。オーナーはまだ40台の若手(?)です。新しい発想で、是非プロ野球界を盛りあげて欲しいものです。
そう、時代は刻々と変わっているのです。
Nov
天然ものと養殖もの
先日、野田総理のメンターもしている傾聴の天才薮原秀樹さんとコーチング指導や
コミュニケーション学の権威でもある本間正人さんの対談式講演会に参加してきました。
薮原さんは最近「わもん~聞けば叶う」という本を出して、話題になっています。
私はその本に出てくる「絶対尊敬」という言葉に興味をもち、よくこのブログでも
取り上げているリコグニッションに通じる何かを感じたのがきっかけでした。
お二人の話を聞くのは初めてだったのですが、とても興味深くためになりました。
薮原さんは直観力で相手の立場になって話を聞く天才です。独学で東洋哲学や西洋哲学を学び
インドに修行に行ったりして、「わもん」というカウンセリングを人生修行の場という位置づけに
まで築きあげた苦労人。
それに対して本間さんは東大を卒業後、アメリカで博士号を取り、英語にも堪能、CSテレビ
ニュース情報番組でもアンカーを務められた、相当なインテリです。
見た目も相当異なる、対照的な二人です。本間さんは、相手の立場に完全になりきって、話を聞く
ことができる薮原さんを心から尊敬しており、そのメカニズムをどうにか明かそうとしているのですが、
これが、なかなか難しい。
最も印象に残ったのが、本間さんの薮原さんを喩えるキーワードで「天然」という表現を使った
ことです。私は最初は天然、天然と言うから、俗に言う天然ボケかなと思っていたのですが、
そうではない。天然というのはもって生まれたもの。生まれながら、もしくは育ってきた環境で
身につけた「完全に相手側に立って話を聞く能力」のことを指しているのです。
それに対して養殖はいわゆる傾聴のノウハウを後天的に学習などで身につけた人のこと。
コーチングやカウンセリングの勉強を通じて学んだ人たちのことです。
そう言えば世の中には天然のカウンセラーやコーチが大勢います。恋愛相談に乗ってくれる居酒屋のマスターであったり、疲れたビジネスマンの愚痴を聞いてあげるクラブのホステスさんであったり、そのホステスさんのストレスを解消してくれるホストさんたちであったり・・・
飲み屋さんの事例ばかりですみませんね(笑)
タクシーの運転手さんや八百屋のおばさん、親戚や近所にもそういう達人が一杯いるに違いない。
このような天然さんたちは全く意識しないで、相手の立場になって話を聞いている人たちです。
昔の村の長老様なんかはきっとそうだったのでしょう。
そして、現在のコーチングや傾聴のノウハウはそのようなコミュニケーションの達人の行動特性なを研究して集大成したものだそうです。
頷きや相槌、表情や言葉のやりとり、決して相手責めたりしないこと、天然の人は、自然と
それができているという訳です。
そういう人がいるからこそ、世の中円滑に回っているのですね。
結論から言うと、「コミュニケーション」などは研修で特別学ぶ必要のない人が山ほどいるという
ことです。
逆にコミュニケーションが不得手な人は天然の人の要素を学ぶことによって、その人に近づく
ことができるのです。
ついウナギやマグロを想像するので、養殖ものより天然ものが良いように感じますが、養殖にも良いところがあるのです。養殖には天然に分からないことが分かります。それはコミュニケーション(傾聴)が不得手な人の気持ちです。天然の人は自然に身につけているので、もしかしたらその点において理解が難しいかもしれない。そういった意味ではコーチの育成指導は養殖系のコーチが適しているのかもしれませんね。
いずれにしても「天然」と「養殖」、面白いテーマなので、これからも時折触れていきたいと思います。

