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スタッフブログ

リコグニッション

 

ヴィジョナリー・ジャパン プレゼンツ

20
Dec

人の目。

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは!
今年も残すところあと10日となりました。
思い残すことのないよう、今日も張り切って行きましょう!
先日、科学者の先生を取材したときにうかがった印象的なエピソードをご紹介します。


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不思議な封筒

「僕が高校生だった頃、担任の先生が面白い試みをしました。

クラスメイトひとりひとりの名前が書かれた人数分の封筒をシャッフルして、配ったんです。

『封筒に入ってる白い紙に、表に書いてある名前の友達の将来を予想して書いて提出。』

そう言われて、僕も誰かの名前が書かれた封筒を受け取って書き込みました。

先生は封筒を回収して、今度は記された名前の生徒にその封筒を渡していきます。

僕の手元にも、一通の封筒が来ました。

空けてみると、そこにはこう書いてありました。

『グラウンドを駆け回る体育の先生か白衣を着た科学者』

当時僕は、サッカーに明け暮れていたので、体育の先生という予想が生まれたんでしょう。

実際、僕は今、休みの日は少年サッカーのコーチをしています。

そして、驚いたことに科学者になっている。

僕は、あの頃の封筒の予想が的中したのですごく強烈な記憶になっています。

でも、同窓会でその話をしても、誰が僕の将来を言い当てたのか謎のままですし、

第一、この封筒のことすら覚えていない人がほとんどで。

確かに自分も、誰について何て書いたかは全く覚えてないんですよね。

でもこの出来事は、僕の中でとても大きなインパクトになっています。」


人の目

私たちは、無限の可能性を秘めてこの世に生まれてきます。
産声を上げた瞬間から、人それぞれのストーリーを描きながら生きていく。
得意なこと、苦手なこと。好きなこと、嫌いなこと。
無意識の部分も含めたら「自分」の構成要素は無数にあります。
そんな中で、人は時々立ち止まります。

「私らしさって何だろう」

「私はどういう時、幸せを感じるんだろう」

「私はどんな風に、人のお役に立てるだろうか」

それは思春期に限らず、何か転機に立たれた時、ふと浮かぶ問いでもあります。

そんな時。

自分の中を深く探索することも大切です。
その一方で、自分以外の誰かの、客観的かつ直感的な意見を聞いてみるというのもひとつの有効な手段のように思います。

(もちろんバランスが大切ですが。)

例えば、私たちは自分の姿を鏡なしに見ることはできません。
横顔も、後ろ姿も、つむじのありかも、自分自身で直に見ることは実はできないのです。
それを自然な状態で観察できるのは、案外、自分以外の誰か、なんですよね。

「人の目」というのは時に煩わしかったり、委縮する原因になることもあります。
でも私は今回、この「封筒」のエピソードをうかがって、「人の目」のあたたかさを感じました。
いいもんだなって、思いました。

さあ、2013年もラストスパートです。
体と心のコンディションを整えて、新しい年に向かいましょう。

あなたにとって、今日一日が素晴らしい時でありますように。

I wish you happiness‼
♪ 中川

15
Nov

自分メンテナンス

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは。
あっという間の金曜日ですね、いかがお過ごしでしょうか。
忙しい毎日の中、つかの間の「立ち止まる時間」を持てたら素敵ですね。

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自分メンテナンス

実は私、先日、不覚にも風邪をひいてしまいました。
喉がイガイガして微熱出たり下がったり。
体が思うように動かず、潔く家でじっとすることにしました。

・・・でも・・・最近、新しく仕事が増えて頭の中はそのことでいっぱい。
好きなことなので「ああしたい、こうしたい」という思いがぐるぐるぐる・・・

「も~、風邪ひいてる場合じゃないっつーの(*´Д`)""」

布団の中でもゴロゴロゴロゴロ落ち着かないんですね~。
しかし、きちんと休まないと治るものも治りません。
私はしぶとく手にしていたスマートフォンやらノートやらペンやらを全部枕元に預けて、電気を消して、目を瞑りました。

(・・・あれ・・・呼吸が浅いな・・・深呼吸深呼吸・・・)

(・・・あれ・・・腰がちょっと痛いか?・・・ストレッチストレッチ・・・)

(うわー、頭の中騒がしいな・・・今は端から全部流す流す・・・)

暗いところで静かにしていると、おのずと自分の中の観察を始めるんですね。
不自然になっている呼吸や、癖のある体の使い方、おもちゃ箱をひっくり返したような頭の中、心のもやもやを、ひとつずつ整えて回ります。

(・・・あ、なんか静かになった・・・)

ただ仰向けでじっと横になっているだけなのですが、自分の中ではゆっくりとメンテナンスが進みます。
それが大分済んでくると頭も体も、とても静かになるから不思議です。
なんとなく冷えていた手足も、ぽっとあたたかくなります。

(これをせいということだったのか、この風邪・・・)

風邪やその他の不調は、言葉を持たない体からのメッセージだと言いますが、まさにその通りなのかもしれません。
もっとも、体を壊したりする前に「自分メンテナンス」をして、心身ともに自分の本来のポジションに立ち返ってあげるということが必要なんだなと、今回、改めて体さんに教わりました。

「筆が妙に走るときは書かない」

確か、作家の山田詠美さんがこんなことを仰っていたように思います。
脳が興奮状態の時は特に、深い深呼吸をして自分の状態を把握することがプロとして好ましいのかもしれませんね。

皆さんは、このところ体調いかがですか?
元気な方も、風邪気味という方も、週末はどうぞ自分の体と対話してみてくださいね。

あなたにとって、素晴らしい週末でありますよう!

I wish you happiness!!
♪ 中川

11
Nov

産業フェア

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは!
新しい一週間、どんな気持ちでお迎えですか?
このシーズンは、毎週末色々なイベントが行われますね。
私は土日、神奈川県大和市の産業フェアにでかけてきました。

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お仕事がつなぐ地域の和

産業フェアというのは、その町にあるあらゆる企業が自社の商品を持ち寄り、それぞれにブースを出して地域の人たちに紹介するお祭りです。
ブースごとにとても個性があって、一店での滞在時間が普通のお祭りより断然長くなります!

材料となる野菜から自社の畑で作り、体に優しい冷凍商品を作る会社さん。
交通安全クイズを呼びかけるおまわりさん。
350°の範囲を照らせるようになったLED電球をPRする業者さん。
こどもたちにアナウンサーの職業体験をさせる映像制作会社さん。
とれたての新鮮野菜やお米を格安で販売する農家さん。
発展途上国の子供たちに給食を出す資金集めに協力する市民団体さん・・・

実に多種多様なお店が出ていましたが、それぞれにポリシーと情熱に溢れていて、訪れるお客さんたちもとっても興味深そうに説明を受けたり商品を手に取ったりしていました。
普段、おなじみの食料品店はもちろん、なかなか一般の人たちが交流を持つことの少ない企業さんとも交流を図っている様子が、とてもいい雰囲気でした。

私たちは、世の中で色々な役割を持って生きていますが、町ってそれが寄り合ってできている集合体なんですよね。

八百屋さんやお肉屋さんが無ければ食べるのに困ってしまうし、
電車やバス、タクシーがないと移動に不便。
おまわりさんがいてくれるから安全な暮らしが保てるわけですし、
ごみ収集車が来てくれるから、きれいな街で生活できるわけです。

そしてそれは職業に限ったことではなくて・・・

家族の健康を気遣うお母さんがいてくれたり、知恵を授けてくれるおじいちゃんやおばあちゃん、そこに居てくれるだけで心を和ませてくれる子供たち。

こういう存在も欠かせません。

そう思うと、誰を見ても「ありがとう」っていう気持ちが自然と湧いてきます。
今日、快適な暮らしができていることにもっと感謝しなくちゃな!と思いました。
今回の産業フェアでは、きっとお客さん一人一人がそういう気持ちを再確認したのではないでしょうか。
企業さんたちも、使命感やプライドを新たにしたことと思います!

皆さんはどんな週末をお過ごしでしたか?
あなたのお仕事が、どこかで誰かをきっと笑顔にしています。
今週1週間もがんばっていきましょう☆

今日からの1週間が、あなたにとって素晴らしい時間でありますように・・・

I wish you happiness!!!
♪ 中川

07
Nov

彗星の様な出会い

posted by 中川 | Category つぶやき

みなさん、こんにちは。
今日の関東は光に満ちたすがすがしい朝を迎えました。
こんな日はどこか、気の向くままにお散歩してみるのも良いですね。


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彗星のような出会い

私はボストンにいた頃、知り合いを中心にお宅訪問をしてアロマセラピーをしていました。
その方のお体の状態や、気持ちの状態に合わせて香りを選び、ベースオイルに混ぜてマッサージをしていきます。
深い眠りに入る方や、施術中とことん喋って楽になる方、BGMに聴き入る方、その様子は様々で、毎回私も一緒に癒されていく感覚がありました。

そんなある日、一通のメールが。

「こんなに遠くまで来ていただけるかしら?海の近くに住んでいます。」

気づけば口コミが広がり、ボストンの市街地から列車で1時間かかる海辺の街から問い合わせがありました。

「マッサージの時間よりも移動時間が長くなってしまいそうだけれど、良かったら街を案内します。
旅行気分でいらしてください。私は、絵を描きながら2匹の猫と暮らしています。」

私は、彼女を訪ねてみることにしました。

乗ったことのない列車、旅のお供の紅茶とドーナツ、駅に着くごとに駅員さんが手動で開けてくれるドア。
そのどれもが新鮮でした。
市街地を離れるほどに、景色の多くが水で占められるようになっていきます。
(これは海だろうか?沼?湖?それとも河・・・・?)
なんだか、おとぎ話の世界に入り込んでいくような気分でした。

駅に着くと、彼女が出迎えてくれました。

「こんにちは。遠くまでありがとう。」

「はい^^」

彼女の家を訪ねると、暖色系の家具の可愛らしいお部屋で、その壁には彼女の描いた絵がたくさんかかっていました。
そして、時間の流れがゆったりとした猫ちゃん2匹。
窓から見える海の景色。

「なんだか初めて会った気がしないわね。」

「そうですね、なんだか楽ですね。」

「でも、気の合うお友達との出会いって、そんなものだと思わない?」

「笑」

一通のメールを頼りに遠くの街までやって来て、初対面の女性のお宅にいて、なんだか妙にリラックスして「お友達」の称号を頂いてしまいました。

「私、あなたのお母さんより歳上かもしれないわね」

「そうかもしれないですね。」

「でも、お友達よ。」

「ありがとうございます笑」

そのあと、彼女とは本当に意気投合してしまい、お互いの街を行ったり来たりしました。
色々なことを語り合い、海の幸を食べ、海辺を散歩しました。

自由な心をキャンバスの上に表現することを仕事にする彼女は、繊細でいて奔放。
そのハートに、私はその後何度も心を救われました。

時折ふと、映画「魔女の宅急便」で、主人公のキキがスランプに陥ったとき、森の中で出会った絵描きの女の子を思い出します。

出会いに偶然はないのかもしれないな、と、この時から特に感じるようになりました。

「一期一会」

出会いはいつも大切に・・・

今日は少しとりとめのないお話になってしまいましたが・・・
やわらかな日差しを浴びて海の写真を眺めていたら、ふと彼女を思い出しました。
次はいつ会えるかもわからない心の友達。
手紙でも書いてみようかと思います。

世の中にはこんなふうに、突如、彗星のように訪れる出会いというものがあります。
きっとそれも何かのご縁・・・大切にしていきたいですね。

あなたにとって今日1日が素晴らしい1日でありますように!

I wish you happiness.
♪ 中川



01
Nov

タモリ語録

posted by 中川 | Category CS

みなさんこんにちは!
11月1日、1ならび!なんだか良いことがありそうな気がします^^

先日、みなさんおなじみのテレビ番組「笑っていいとも!」が3月に放送終了というニュースがありました。
1982年放送開始のこの番組はなんと私と同じ年。
31歳の私が生まれた年から今までほぼ毎日放送されてきたと思うとものすごい歴史を感じてしまいます。
今日は、名司会者タモリさんの明言をいくつか紹介していきたいと思います。

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もし俺がタケシに何か言いたい事があるなら、会って直接話をする。
だいたい、友達同士の大事な話を校内放送でするヤツはいないだろう。

フライデー襲撃事件の時のワイドショーでの一言です。
電話やメールやSNSなど、意思の疎通を図る便利なツールが増えてきた今の時代に目にすると、また新鮮な名言として心に沁みる感じがします。
大切なことは、相手に直接会って、直接話す。
シンプルでありながら、とても重要なことですよね。


字はしっかりしてるのに、内容の無い手紙ってあるよね。

こちらも言い得て妙ですね。
日常生活を振り返ってドキッとする部分もありますが、特に、文章を書いたり、ラジオで話すことを仕事にする私のような人間は耳が痛いです。
美しいペン字で書かれた折り目正しい手紙を正座して読んでみたら、結局、中身が無くて苦笑。
このシチュエーションは手紙に限らず、日常にけっこう転がっているように思います。
(あ、昔苦手だった「校長先生のお話」ってこんな感じだったかもしれません^^;)
形式や体裁にとらわれて、気づけば中身がカラッポ、という事態は努めて避けたいものですね。


節操なんつうのはない方がいいですよ。
節操を持ってるとね、やっぱ心が自由にならないからね。

これは、弊社鎌田がよく語る「幸せを呼び込む四つ葉のクローバー」のひとつ、"野次馬的好奇心"に通ずるものがあるように思います。
型にはまらない、常識にとらわれない、そういう心で世界を見回したとき、その自由な心にはたくさんのヒントやひらめきが宿るでしょう。
タモリさんのやわらか~い頭には、きっと四つ葉のクローバーが青々と揺れて(茂って?!)いるのでしょうね。


自分の中で「これくらいの力がついたらこれくらいの仕事をしよう」と思ってもその仕事は来ない。
必ず実力よりも高めの仕事が来る。
それはチャンスだから、絶対ひるんじゃダメ。

これは、生きている上で誰もが体験することではないでしょうか。
職業にとどまらず、人生には課題がつきものですよね。
「それはまだ私にははやい」と思うようなハードルも、敢えて跳んでみる。
ひっかかったらまた立て直して挑戦すればいい。
それを試行錯誤してクリアすることで、気づけば一回り大きな自分になっている。
チャンスが来たら謹んでお受けする。
これが成長の一番のカギなのかもしれません。


大丈夫ですよ。
終わりがあればまたいつか始まりますから。

「笑っていいとも!」は来年3月で放送終了になりますが、タモリマジックはきっとまた形を変えて私たちを楽しませてくれるでしょう。
長く続けてきたものに敢えてケジメを付けてみる。
そのことで生まれる時間的ゆとりや、思考の変化は、新たな創造力をかきたてます。
とことん大切にする、でも執着しない。
この姿勢にも、脱帽です。

*******

今日はタモリさんの名言を紹介してみました。
彼の飾らない言葉には思わずハッとさせられますね。
心や頭をリフレッシュして、今日も1日がんばりましょう^^

そして、楽しい週末をお過ごしください!!

i wish you happness!!
♪ 中川



28
Oct

父の手紙

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは。
ようやくおてんとうさまが顔を出しホッとしています。
そんな今朝、古い手紙を集めたお菓子の缶カラが、本棚で朝日を受けて光っていました。
ふたを開けたらそこに出てきた、懐かしい一枚のメモ書きを紹介します。

memo.JPG


夢がある人には 希望がある
希望がある人には 目標がある
目標がある人には 計画がある
計画がある人には 実行がある
実行がある人には 結果がある
結果がある人には 反省がある
反省がある人には 進歩がある
進歩がある人には 夢がある

葉書サイズのシンプルなメモ用紙は少し色あせていますが、
父の書いた折り目正しい文字が縦に並んでいます。
そしてこの紙の上の方には小さな画鋲の穴が開いています。
・・・私が、このメモを一人暮らしの部屋の壁にピンで留めていたからです。

このメモは、私が就職活動していたころ、父が封書の手紙に入れてくれたものでした。
メールでのやり取りが主流になりつつあったあの頃、郵便受けに舞い込んだ父の手書きの手紙というのは、一人暮らしのアパートに直接父本人が訪ねてきたような重みがありました。
一見、新聞の活字のような固い文字で、でも広く世間一般の話ではなく、私本人に向けた言葉を綴ってくる父。
物静かな彼がいざというときに発する真っすぐな言葉は、私にとって一番畏怖するものでした。



世の中での生き方はたくさんあります。
どれがいいかなんて、やってみないとわからない。
でも、やる以上は自分がやるに足ると思う道を選びたいもの。
それを選び取るのは本人、又、それを引き受けるのも本人しかいません。
誰も取って代われません。
聞く耳を持ち、人の考え、他の情報は大いに吸収すべきで、これからも貴女の相談には大いにのります。
ただ、言えることは、最後は自分自身のアタマで大いに悩み、自らの足で立ってみようとすることです。
試行錯誤しながら答えを見つけること。あるいは気づくこと。
又、そのプロセスが大事な気がします。



私は、ご両親はどんな方ですか?と聞かれるとこう答えていました。

「私は冷静と情熱の間に生まれました。冷静な父と、情熱的な母の間に。」

でも、この手紙を読んだ私は、一見冷静な父の情熱に打たれたような気がしました。
甘ったれの大学生だった私への喝。

不思議なもので、10年以上たった今再びこの封を開けても、やはり私は「ドキリ」としました。

そしてまた、10年後の良く晴れた日の朝、朝日を受けて光る手紙入れの缶カラを開けて、この手紙を
読み返し「ドキリ」とするのかもしれません。

父はいつまでも父。
子供はいつまでたっても子供。

このちょっと悔しくて、うんと嬉しい関係に、感謝しながら生きていきたいと思います。

今日の晴れの日よ、本棚を照らしてくれてありがとう。
今夜、父に会いに行きます(´・ω・`)


皆さんも、久々の晴れ間をご満喫ください!
あなたにとって今週1週間が素晴らしい時間になりますように・・・



I wish you happiness!!!
♪ 中川

14
Oct

ルノアールの絵葉書

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは!
3連休最終日、いかがお過ごしですか?
私は先日、中学校時代の恩師にお会いする機会に恵まれました。
あの頃、学級担任だった先生が今や校長先生、来年には定年を迎えられるということで、時の流れを感じずにはいられませんでした。

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ルノアールの絵葉書

「私はルノアールの柔らかい絵が大好きなんだ。」

専門は体育、大きな声、大きな体、元レスリング選手の先生は正直、一見コワめ!
その先生が、何かに憧れるような声でルノアールが好きだと仰ったのは、中学生の私にはものすごく印象的な出来事でした。

「先生、これおみやげです。」

どこへ行ったのかは記憶が定かではありませんが、13歳の私は旅行先でみつけたルノアールの絵葉書を1枚、先生のお土産に買いました。
そうしたら先生はいたく喜んで、色画用紙の上にその葉書を貼り付け、廊下の掲示板の隅にさりげなく貼ってくれました。

「ここを通る全ての人の心が癒されるように」

そう仰って満足そうに微笑んでいました。

(ああ先生は、幸せをみんなに分けたいと思っている。
私だったら自分の部屋に飾って、自分だけで楽しんでしまうだろうなあ。)

私はそう思って、静かに先生を尊敬しました。



久しぶりの再会

「先生、これおみやげです。」

成人した私が先生のお土産に選んだのは、やはりルノアールの絵葉書でした。
私が今年の春まで住んでいたボストンにはボストン美術館があり、偶然にも、そこの名物の一つが、ルノアールの「ダンス」という作品だったのです。

「おお、ありがとう。好きなんだよなぁ・・・」

しみじみ唸る先生は、少し白髪が増えたけれど、あの頃と同じ笑顔でした。
本当はずっとクラス担任として現場で子供たちと関わっていたいと願っていた先生は、校長先生になっても、土日は各部活動の試合の応援に行っているということでした。

「そこまでしなくてもいいって言われるんだけどな。子供たちも顧問の先生もがんばってるからな。」

あの頃、私たちのクラスに注いでくれていた愛情を、今は学校全体に注いでいる先生。
素敵だなあと思いました。

「明日は孫の誕生日パーティなんだ。」

「ええっ!おめでとうございます!」

知らぬ間におじいちゃんにもなっていた先生。
きっと何百人、何千人といるであろう教え子の心の中では永遠のお父さんであり続けるんだろうと思います。
実際、中学を卒業してからも、進路選択や就職に行き詰まると先生に電話をしていた私。
実の父とはまた個性の違うお父さんのような存在として、ずっと心のに支えでいてくれました。

「先生、また同窓会しましょうね!」

今度また、私を含む33人の手の焼けた(?)子供たちで先生を囲みたいなと思います。


皆さんは、最近、同窓会してますか?
あの頃の恩師と連絡を取っていますか?
まだ幼かった頃に、私たちの成長を見守って下さった懐かしい先生に、思い切って連絡してみるのもよいかもしれませんね。
先生は、私たちがいくつになっても、先生でいてくれます。

皆さんにとって、今週も素晴らしい1週間となりますように!

I wish you happiness!!
♪ 中川

27
Sep

ひとつのメルヘン

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは!
今日は日本全国気持ちのよい秋晴れのようです。
私は昨日から山口県を訪れています。

DSCN6637.JPG

雄大な山々、重厚な屋根瓦、広大な土地を力強く走る単線。
生まれて初めて訪れた山口県は、街のあちこちに逞しさを感じます。
日本史上、重要な人物がたくさん存在した土地の風情というものが今も尚、漂っています。
そんな中、私は「中原中也記念館」を訪れました。


中也のこころ

秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射しているのでありました。

陽といっても、まるで珪石か何かのようで、
非常な個体の粉末のようで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもいるのでした。

さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくっきりとした
影を落としているのでした。

やがてその蝶が見えなくなると、いつのまにか、
今迄流れてもいなかった川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れているのでありました......

(中原中也/『在りし日の歌』よりひとつのメルヘン)

この詩は、私の高校の教科書に掲載されていて、当時の私の心にとても染みました。
この抽象的な世界の何に惹かれるんだろう?
私はとても不思議な思いがしたのを覚えています。

中原中也は山口県山口市に医師の子として生を受け、大切に育てられ、神童と言われるほど学業優秀でしたが、文学の道にのめり込み、成績は下降線を辿ります。
大切な弟の死、家族の期待にそえない自分、心通う恋人との別れ、結婚、そして息子の死、そして自らの病・・・
彼の30年の人生は波乱に満ちたものでした。
それでも、いかなる時も捨てることの無かった「文学」という道。
それは「道」というよりも、彼自身だったのかもしれません。

進路選択を迫られ、自分の夢のぼんやりとした輪郭をとらえようと必死だった高校生の私は、周りがなんと言おうと「これ」という道を明確に掴んでいた中也への憧れと、道を得ても尚もの憂げな彼の世界観に、とても心惹かれたのだと思います。

勇猛な風情漂う山口県が生んだ、繊細すぎる心を抱えた一人の詩人。

私は記念館を訪れて、10代に感じた切なさをふと思い出しました。

客観的に見たらそれは辛い人生だったかもしれないけれど、「文学と共に生きる」という自ら選んだ道を貫いたあなたは、繊細でありながらやはり「勇猛」な人であったのだと私は思います。

秋の文学散歩、とてもよい一日でした。

*****

あっという間の金曜日ですね。
読書の秋、も良いかもしれません。
どうぞ素敵な週末をお過ごしください。


I wish you happiness!!
♫ 中川


23
Sep

富士山と私

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは!
3連休、いかがおすごしですか?
私は、"達磨山(だるまやま)"というお山から富士山を眺めてきました。


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富士山と私

今年、世界文化遺産登録が決まった"富士山"。
静岡県で生まれ育った私にとっては、物心ついた時からそこにある日常の風景です。
小さい頃は、"富士山"の"山"は敬称の"さん"だと思っていたこともあり、なんだか大きくて無口な隣人のような存在でした。
頭を白くしてみたり、全身ブルーで決めてみたり、笠をかぶって雨を降らせたり・・・日によって違った表情を見せてくれるので、よけいにに生き物のような気がするのでした。

「静岡県出身ですか。富士山がよく見えていいですねえ!」

他県民の方にお会いすると決まってこう言われるのですが、初めは全然ピンと来ませんでした^^;
色々な方から富士山への憧れの気持ちを聞いていると、幼馴染の男の子が急にモテてしまったような不思議な気持ちになったものです。

しかし、富士山がよく見えない東京で暮らすようになって、どんな気持ちで故郷に帰るときも変わらずそこでドーンと構えていてくれる富士山に、愛着と敬意を感じるようになっていきました。


富士山チャージ

この3連休、達磨山というお山から富士山を眺めてきました。
それはそれは息をのむような絶景。
(ここからの富士山のパノラマ写真は、パリ万博の際に出展されたそうです。)

大人になってから、富士山の見えない場所で暮らすことが多く、気づけば私の心はすごく富士山を欲していたようです。
大パノラマを見て、心の奥が満たされていくのを強く感じました。
まさに富士山チャージ。
私の中の思わぬエネルギー源を知る機会となりました。

そして、横を向けばそこには家族がいます。
どんな時も自分を受け入れてくれる両親、一緒に歩むことを誓った夫。
年を重ねるということは、大切な人や大切な景色が増えていくことなんだなぁととても感慨深くなりました。

富士山は、いつも私をチョット感傷的にする、チョット憎い存在です笑。


*****

皆さんの居る場所から富士山は見えますか?
雄大な自然に心を委ねる時間を持つと、新しい発見が心に沸くような気がします。

3連休最終日が、あなたにとって素晴らしい1日になりますように!

I wish you happiness!!
♪ 中川


16
Sep

こねこのこ

posted by 中川 | Category リコグニッション

みなさんこんにちは。
お騒がせの台風が日本列島に上陸中です。
外出される方は特に、今日はお気をつけてお過ごしください。
今日は、手の平サイズの子猫ちゃんのエピソードです。

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危機一髪

先日、私が近所の県道沿いの歩道を歩いている時でした。
歩道の傍らに広がる果樹園の茂みから、小さくて黒い影がぴゅっと飛び出し、私の前を横切りました。
影が消えた先は、赤信号で停車中の車の下。
あまりの速さに、まっくろくろすけか、はたまた幻覚かと目をパチクリさせながら、車の下を覗いてみると、そこには片手におさまってしまいそうな小さな子猫が迷い込んでいました。
本人(本猫?)も何が起きたのかさっぱり理解できていない様子で、車の下をうろうろしています。

信号は赤。
でも次の瞬間青になったら・・・

私は血の気が引く思いで、その車の運転手さんにブンブン手を振りました。
恐らく業務用であろうその車の運転席には坊主頭のお兄さん。
はぁ?という顔で助手席の窓を開けます。

「あの、子猫が車の下に!」
「ええっ?!」

少々強面なそのお兄さんは驚いたように運転席から降りてきてくれました。
ふたりで車の下を覗くと、怯えた子猫が後輪の内側にぴったりとくっついて震えています。

「おいで」

お兄さんが手を伸ばすと余計怖がって逃げようとします。

そうこうしている内に信号は青に。
反対車線に飛び出してしまったら目もあてられません。

車の後ろには他の車が連なって長蛇の列。
しかし、状況を察してか、クラクションはひとつも聞こえてきません。

「ニャー。」

私も苦し紛れで、猫の鳴きまねをして子猫を歩道側に呼び出します。
すると、視界に果樹園の緑が映ったのか、子猫は車の下を勢いよく飛び出して歩道を突っ切り、茂みの中に飛び込んでいきました。

「良かった!」

見知らぬお兄さんと私は感嘆の声!

「どうもありがとうございました!」

お兄さんは笑顔でお礼を告げると、足早に運転席に乗り込んで車を発進させます。

そして何事も無かったかのように、目の前をたくさんの車が流れて行きました。

私は嵐のような一件のあと、その場にしばらく立ち尽くしてしまいました。


日本人のこころ

私はこの小さなハプニングに静かに感動している自分に気付きました。
車が無尽蔵に行き交う道路で小さな命が救われたことについてはもちろんですが、
私のサインに気付いてすぐに車から降りてきてくれた運転手さん、クラクションを鳴らさずに待ってくれた後ろのドライバーさんたち、最後に運転手さんが言ってくれた「ありがとう」のことば・・・これらひとつひとつが私の心を打ちました。

私が去年まで暮らしていたボストンはとにかくクラクションを良く鳴らす街でした。
("ボストンドライバー"という言葉があるほど)
今日の日の出来事が、アメリカで起きたらどうだったろう?中国だったら?ヨーロッパだったら?私はそのあとしばらく思いを巡らせました。
もちろん、お国柄よりもそこに居合わせた人たちの性格の現れであると言えばそうかもしれませんが・・・
それでも私はつい、日本はいい国だなぁと思わずにはいられませんでした。
ネコちゃん事件に居合わせた皆さんに、遅ればせながら「ありがとう」を届けたい気分です。


今週は嵐のスタートになってしまいましたが、皆さん、良い一週間をお過ごしください。
台風のあとにはきっと快適な秋が訪れてくれるでしょう!
それから、"敬老"をどうぞお忘れなく(^.^)/~~~

I wish you happiness!!
♪ 中川

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