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女将さんのこころ

 

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06
Dec

女将さんのこころ

posted by 中川 | Category CS

みなさんこんにちは!
あっという間の週末ですね。いかがお過ごしでしょうか。
今日は、小料理屋さんでの心温まるエピソードをご紹介します。

DSC_0035.JPG



女将さんのこころ

先日、生まれ故郷に帰った際に知人とランチをすることになりました。
どこで何を食べようと迷う訳ですが、美味しい和ランチが食べられる小料理屋さんがあると聞き、そこへ行ってみることになりました。
お店のある場所は、なんと私のかなりのなじみのある路地で、今までそののれんに全く気付かずにいたことに驚きました。
そんな控えめな引き戸をあけると、玄関の先は畳張りになっていてなんだか懐かしい香りがしました。
掘りごたつ式のカウンターに腰を下ろします。

「いらっしゃいませ」

カウンターの向こうには、仲睦まじい感じの店主ご夫妻が迎えてくれました。
口数の少ない、でもとっても優しい目をしたご主人と、コロコロとよく笑う朗らかな女将さん。
ご主人が出してくれた海鮮丼は、サイコロ状にカットされた季節のお刺身8種が山芋のとろろで和えてご飯にのせてあり、まるあで宝石のように輝いていました。
3種類の小鉢とあさりのお味噌汁はとっても丁寧なあったかい味。
なんだかおうちに帰ってきたような気分で、私たちは色々と会話を交わしました。
そして、私は話の成り行きで旧姓を明かすことになりました。

「あら。」

女将さんはそういうと、カウンターのすぐ後ろにある食器棚をすっと開けたかと思うと、その中から白地に青い絵が施された小さなお猪口を出してきました。
とても大切そうに・・・

「これ、あなたのおじいちゃんのマイお猪口よ。」

私はとても驚きました。
ふらりと入ったこのお店に祖父が通っていたなんて。
そして7年前に亡くなった祖父のお猪口を、いまだにすぐ取り出せる棚に入れておいてくれるなんて・・・。

「あなたはご長女さんの娘さん?それとも山梨にいらした次女さんの?」

「私は次女の娘です。」

「あらそう。おばあちゃんはお元気?」

「ええ。でもやはり年ですからね、色々あります。」

「そうよね。おじいちゃまがね、会社が軌道に乗ってやっと夫婦で旅行に行けるぞと思ったらかあさん(祖母)の具合が悪くなって行けなくなっちゃったってよくおっしゃってました。」

「そうですか・・・母や祖母とは面識があるんですか?」

「いいえ、おじいちゃんがとにかくよく話して聞かせてくれたものだから。とっても優しい方だった。」

今私が座っているカウンターに座って身の上話をする祖父を想像したら、なんだか目頭が熱くなってしまいました。

「あなた、こんどいらしたらこのお猪口で一杯おやりなさいな。」

私は最近とんとお酒を呑まないのですが、心が熱くなって思わず、うんと頷いてしまいました。

「ありがとうございます、また来ます。」

女将さんの、お客を深く大切に思うこころ。
それはそのお客が亡くなってもなお、ずっと、続いていました。
その心意気に、私は頭が上がらない思いでした。


*******

お客さまとの心のつながり。
年末の忙しいときであっても、大切にしたいものですね。

あなたにとって今日の日が充実した1日でありますように・・・


I wish you happiness!!
♪ 中川

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