07
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彗星の様な出会い
みなさん、こんにちは。
今日の関東は光に満ちたすがすがしい朝を迎えました。
こんな日はどこか、気の向くままにお散歩してみるのも良いですね。

彗星のような出会い
私はボストンにいた頃、知り合いを中心にお宅訪問をしてアロマセラピーをしていました。
その方のお体の状態や、気持ちの状態に合わせて香りを選び、ベースオイルに混ぜてマッサージをしていきます。
深い眠りに入る方や、施術中とことん喋って楽になる方、BGMに聴き入る方、その様子は様々で、毎回私も一緒に癒されていく感覚がありました。
そんなある日、一通のメールが。
「こんなに遠くまで来ていただけるかしら?海の近くに住んでいます。」
気づけば口コミが広がり、ボストンの市街地から列車で1時間かかる海辺の街から問い合わせがありました。
「マッサージの時間よりも移動時間が長くなってしまいそうだけれど、良かったら街を案内します。
旅行気分でいらしてください。私は、絵を描きながら2匹の猫と暮らしています。」
私は、彼女を訪ねてみることにしました。
乗ったことのない列車、旅のお供の紅茶とドーナツ、駅に着くごとに駅員さんが手動で開けてくれるドア。
そのどれもが新鮮でした。
市街地を離れるほどに、景色の多くが水で占められるようになっていきます。
(これは海だろうか?沼?湖?それとも河・・・・?)
なんだか、おとぎ話の世界に入り込んでいくような気分でした。
駅に着くと、彼女が出迎えてくれました。
「こんにちは。遠くまでありがとう。」
「はい^^」
彼女の家を訪ねると、暖色系の家具の可愛らしいお部屋で、その壁には彼女の描いた絵がたくさんかかっていました。
そして、時間の流れがゆったりとした猫ちゃん2匹。
窓から見える海の景色。
「なんだか初めて会った気がしないわね。」
「そうですね、なんだか楽ですね。」
「でも、気の合うお友達との出会いって、そんなものだと思わない?」
「笑」
一通のメールを頼りに遠くの街までやって来て、初対面の女性のお宅にいて、なんだか妙にリラックスして「お友達」の称号を頂いてしまいました。
「私、あなたのお母さんより歳上かもしれないわね」
「そうかもしれないですね。」
「でも、お友達よ。」
「ありがとうございます笑」
そのあと、彼女とは本当に意気投合してしまい、お互いの街を行ったり来たりしました。
色々なことを語り合い、海の幸を食べ、海辺を散歩しました。
自由な心をキャンバスの上に表現することを仕事にする彼女は、繊細でいて奔放。
そのハートに、私はその後何度も心を救われました。
時折ふと、映画「魔女の宅急便」で、主人公のキキがスランプに陥ったとき、森の中で出会った絵描きの女の子を思い出します。
出会いに偶然はないのかもしれないな、と、この時から特に感じるようになりました。
「一期一会」
出会いはいつも大切に・・・
今日は少しとりとめのないお話になってしまいましたが・・・
やわらかな日差しを浴びて海の写真を眺めていたら、ふと彼女を思い出しました。
次はいつ会えるかもわからない心の友達。
手紙でも書いてみようかと思います。
世の中にはこんなふうに、突如、彗星のように訪れる出会いというものがあります。
きっとそれも何かのご縁・・・大切にしていきたいですね。
あなたにとって今日1日が素晴らしい1日でありますように!
I wish you happiness.
♪ 中川