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鎌田インタビュー 会社設立からディズニー・インスティチュート・イン・ジャパン
posted by ヴィジョナリー・ジャパン | Category 鎌田インタビュー
ヴィジョナリー・ジャパンのこれまで
お陰様で、2009年に10周年を迎えることができました。
新たな10年に向けて走り出したところで、これまでを振り返りながら自社の
物語を語り合う。
A:鎌田さん。ディズニーランドとフランクリン・コヴィー・ジャパンを経て
1999年にこの会社をおこして10年間の中で、一番印象深いことって、
何ですか?
K:そうだね...。本当に多くの出会いがあり、多くの企業の方々の支えがあっ
て今があるから、どれもが思い出深いんだけど、やはり2007年に開催
した「ディズニー・インスティチュート・イン・ジャパン」かなぁ。
フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(WDW)で受けた
このセミナーがヴィジョナリー・ジャパンを立ち上げたきっかけのひとつ
だったからね。
A:だからヴィジョナリー・ジャパンのロゴがフロリダ半島なんですよね。
K:そうそう。約1ヶ月にわたりフロリダはオーランドにあるWDWに滞在し
て4つのセミナーを受けたんだよ。
リーダーシップ/ピープルマネジメント/クオリティサービス/ロイヤリティ。
それぞれの90分バージョンと3日半バーション。
その他、バックステージツアーなど、どのプログラムも素晴らしくて
「これを日本に招致したい!」という強い思いを胸に帰国したんだ。
WDWには世界各地から意識の高い人々が集まって学んでいたよ。
クオリティの高いサービスでCS(顧客満足)をキープする秘訣や、
お客様そして従業員からも高いロイヤリティ(忠誠心)を得る組織の秘密を
知りたいという思いは万国共通なんだと実感した。
これを日本のビジネスパーソンにもぜひ紹介しなければ!と思ったね。
A:東京ベイヒルトンとザ・リッツカールトン大阪の2会場。大きなイベント
で、大変でしたよね。
K:まずは契約にこぎつけるまでがね...。今となっては良い思い出だけど(笑)
相手は世界のディズニー。こちらはこの通り、日本の小さないち企業。
どうなることかと思ったが、心の底からの「強い思い」があれば不可能は
ないと実感したね。ウォルト・ディズニーは正しかった!
A:心からの強い思い...つまりは「ビジョン」ですね。
K:そのとおり!強い思い、ビジョンがあって初めて人は動く。
そしてそれに共感してくれた人々を動かす。
無事に契約できて協賛を募ったときANAとアサヒビールが名乗りを上げ
てくれて嬉しかったなぁ...。2社とも共感をもって引き受けてくださった。
ありがたい気持ちで一杯になったよ。
A:「ビジョン」が共感を呼んだんですね。
K:心底そう思ったよ。社名を「ヴィジョナリー・ジャパン」にして良かった。
何よりも大切な言葉だね。「ヴィジョナリー」とは夢を実現する人のこと。
ディズニーランドの「ヴィジョナリアム」というアトラクションでも、そ
う言っていたよね。
A:「ヴィジョナリアム」!懐かしいですね。そもそも鎌田さんとディズニー
の出会いって、何がきっかけだったんですか?
K:初めての海外旅行だったんだよね。26歳の冬。飛行機に乗るもの始めて
で、当時、スチュワーデス(CA)さんは憧れの存在でとてもまぶしかった
なぁ...。パック旅行での3年ローン。少々高かったけれど内容は良かった
よ。サンフランシスコからLAへ、LAと言えばディズニーランド!
そこで何かを感じたの。
みんな幸せそうだった。お客さんも、働いている人も...みんないい顔をし
ていた、まさにハピネスの世界だった。
日本に帰ってきてからしばらくしてビックニュースが流れたんだ。
「東京ディズニーランドの建設が決定!」って。
これで自分の未来が決まった!たった一度の人生!やりたいことをやる!
これしかない!それで、当時勤めていた商社に辞表を書いちゃったんだよ。
まだ受かっていないのに...バカだよね~。
苦節3年。入社試験5回だからね...。
オリエンタルランドに入社できたのは32歳だったよ。
A:5回はすごいですよね(笑)
K:オリエンタルランドでも「またこいつか...」と唖然としていたんじゃない
かな。でも、入社してから聞いたら、何のことはない。最後に面接してく
れた幹部は、元上司の麻雀仲間だったんだよ。
ありがたいことに、その上司が推してくれたんだ。商社時代の同期たちと
は今でもつきあいがあるからなぁ...。別の道を選んだ私を応援してくれる
なんて、本当に良い仲間に恵まれたと思うよ。
A:チャレンジしつづけた3年間もいろんなドラマがあったそうですね。
K:ハウスメーカーで営業の仕事をしながらディズニーにアプローチを続けて
いたんだ。その話は講演なんかでもよく事例として話すし、あの3年間も
今思えば貴重な時間だった。
A:アメリカのディズニー社に手紙を書いたりもしたそうですね。
K:そうそう!その手紙に
「私を採用した暁には、世界で一番美しいパークにしてあげる」なんて、
たいそうなことを書いてしまったものだから、配属されたのが夜の清掃。
ナイト・カストーディアルだったんだな。
A:今やカストーディアルは夢と魔法の管理人として有名になりましたよね。
K:ウォルト・ディズニーは清潔さはホスピタリティの基本だということを、
よくわかっていたんだと思う。カストーディアル時代には本当に多くのこ
とを学んだ。
夜の清掃では"誠実さ"人が見ていないところでも誠意をもって仕事をす
れば、それは仲間に、ひいてはお客様にもちゃんと伝わるということ。
昼の清掃に移ってからは"ショーの大切さ"お客様にとってパークで見る
ものはすべてがショーだから、清潔さも大切な要素なんだ。
カストーディアルの存在も、カストーディアルによって保たれる清潔さも
両方ともショー。それぞれの考え方が、その後、教育部門に異動してから
も役に立ったよ。
A:教育部門であるディズニーユニバーシティマネージャー時代、鎌田さんは
いろんな改革をなさいましたよね。休憩所の改善からキャストイベントま
で...。
K:CS(顧客満足)はES(従業員満足)と表裏一体。
CS向上のためにはモチベーションマネジメントが重要な鍵だという考え
は今も変わらない。そのためには"継続多重"が一番だということも、
カストーディアル時代に学んだことの一つだね。
教育を整え、情報共有のシステムを整え、褒賞制度を整え、働く環境を改
善する。多面的に、あの手この手、あらゆる手段でモチベーションを刺激
するんだ。
ピクシー・ダスト(妖精の粉)を振りまき続けるからこそ、年々高くなるお
客様の期待を超え続けることができたんじゃないかな。
A:継続多重はキーワードですね。
K:どんな組織でも"何か"を1回やっただけで劇的に変わる...なんてことは
無理。
きっかけとなる"何か"は必要だけれど、その後、根気よく継続多重の仕
掛けをできる組織でないと、その"何か"の効果は時とともに薄れていっ
てしまう。
A:CS推進室やCSリーダーというポジションでお仕事をされている方々の
継続的な取り組みで、組織文化そのものに変化を起こしていく...というこ
とですね。
K:CS成功企業の足跡を見ると、それは常に
「健全な組織文化醸成のプロセス」でもあったんだということがわかる。
簡単なことではないが、得られる効果は計り知れないものがあるね。
これからも様々な企業で、そのきっかけとなる"何か"や継続多重の取り
組みをお手伝いできたら嬉しいね!

