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「仕事が好き!」なスタッフさんとの思い出

 

ヴィジョナリー・ジャパン プレゼンツ

07
Jun

「仕事が好き!」なスタッフさんとの思い出

posted by YT | Category CS

会社の帰りにときどき立ち寄っていた銀座のCDショップが閉店と聞いて、
とても寂しい思いをしています。
音楽の購入スタイルもさまざまな変化がある昨今...時代の流れを感じます。

この店のスタッフさんたちには本当にお世話になりました。
試聴機に並んでいるラインナップがいつも魅力的で、
立ち寄るたびに参考にしていました。
便利なECサイトも増えてきましたが、リアル店舗のスタッフさんとの交流にはかなわないような気がします。
この店のスタッフさんとのやりとりで一つ忘れられない体験があります。

その日、人と待ち合わせをしているほんの少しの空き時間に立ち寄りました。
試聴機に入っている面白そうなCDの一曲目を聴いたとたん、とても気に入って「これは買いか?」と思ったところに携帯が鳴って、その場を離れました。
アーティスト名を覚えておいて、後で調べよう...なんて思っていたのですが、帰宅したころにはすっかり忘却の彼方。
次にその店に行ったときには、もう試聴機の内容が変わってしまっていました。

あきらめきれずに「ダメモトで...」と、スタッフさんに尋ねてみることにしました。
「2週間くらい前に、あの試聴機に入っていたCDなんですけど...」と話かけたところ、親切なスタッフさんが
「覚えていること、何でもいいからおっしゃってみてください。お探ししますよ!」と元気に答えてくれました。
その笑顔に安心した私は、ポツポツと記憶にあることを話してみました。
"UKものだった"
"バンドではなく男性ボーカルのソロだった気がする"
"ジャケットは写真じゃなくて絵だった"
...といった情報を伝えてみました。
そのスタッフさんは「う~~ん...」と考え込んで、それでも2枚のCDを持ってきてくれました。

ジャケットを見た瞬間「違うな...」と思ったのですが、せっかくなので試聴をさせてもらったところ、そのうちの1枚はとても好みだったので、もし見つからなくてもこれを買おう、と思って「あとは自分で探してみますから」と伝えました。
しかしそのスタッフさんは
「いえいえ!この大量の在庫の中からお客さまが探すより、自分が手伝った方が絶対見つかると思います。他に何か覚えていることはないですか?」と熱く訴えてきました。
「時々お客さんから、"うろ覚えなんだけど、気になる曲があって..."って相談されることがあるんです。すっごく大変なんだけど、見つけたとき、ものすごく嬉しいんですよ!お客さんが探されてるCD、もし見つけなかったら、今晩眠れない...ってくらい気になります」と笑いながら話してくれました。
その表情から、本当にこの仕事が好きなんだろうなぁ...ということがひしひしと伝わってきました。

何だか感動した私は、ぜひこの人に見つけてもらいたい!と思い必死にもう一度記憶をたどりました。
"曲の感じが、ちょっとビーチボーイズを彷彿とさせるものが..."と、言ったとたん「わかりましたっ!!」と棚に走って行き、戻ってきたときに手にしていたCDは、まさに探していたものでした。
「いや~、これで今晩はぐっすり眠れます」と笑うスタッフさん。
結局その日は、見つけてもらったCDともう一枚、先に持ってきてくれた2枚のCDのうちの1枚を購入して帰りました。
2枚ともとても気に入って、その年に買ったCDのマイベストでした。
数年経った、今でも時々聴いています。

閉店した後、何のお店に変わるのか分かりませんが、きっと通るたびにあの親切なスタッフさんを懐かしく思い出す気持ちは消えないと思います。

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